「王になりたいわけではない。神になりたいのだよ」

フリード
黒くて深い森林に覆われた断崖絶壁の国「ドール・キー」の君主。
他国とは外交も抗争もなかったため、独自の文化が築き上げられてきた。特に遺伝子操作を主としたバイオテクノロジーが異常に発達した国で、他国との技術レベルの差が激しい。その技術によって、生物を改造して自然ではありえない姿に変えたり、全く同じ個体を作り出したりと、自然に反する行いが多い。戦争には参加しないものの、実質上最高水準の軍事力をもつとされている。

閉鎖された場所であるドール・キーに住む彼らを、他国の人間は「魔女」と呼び、その生体技術は奇妙な「魔女の力」と恐れられている。

フリードはドール・キーの王にして、この国の最高位の研究者でもある。自分自身に生体技術を施すことによって、不老不死に近い身体を手に入れた。生物の身体的要素を自在に扱うことに成功した彼は、次に精神的要素へ興味を移す。人間をはじめとした生物の意識や無意識を自在に操ることを研究し、その一環で「神の子」計画のために子供たちを集めて実験を行っている。

常に不敵な笑みを浮かべ、世の中のもの(人)は自分の役に立つか立たないか、で判断し、生きた人間も死体も同じようにモノとして扱う、非道な性格。彼の欲望はとどまるところを知らない。

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