「元気だって、分かっただけでもう、じゅうぶんだから…」

炎竜族の少女
ドール・キーの城の奥深くに幽閉されている、ルウと同い年くらいの炎竜族の少女。
炎竜族とは、普段は人間と同じ外見をしているが、その正体は巨大な有毒モンスターである。かつては世界中のあちこちに集落を作って暮らしていたが、その存在を忌み嫌う人間達によって数を減らされた。それでも炎竜族は強い戦闘能力を持っているため、並みの軍隊では太刀打ちできない。

炎竜族はメスの個体が生まれにくい上に、幼生のうちは親が徹底的に保護しているため、彼女のような年若いメスはかなり珍しい。さらに、炎竜族の生態には謎が多く、その身体からとれるさまざまな物質はドール・キーの研究者達にとって希少度が高い。
そのため、彼女はとても貴重なサンプルとして厳重に幽閉されている。

正体が凶暴モンスターとは思えないほど、純朴で明るい笑顔の持ち主。しかし稀にとても悲しそうな表情になり、いつもの元気をなくすことがある。どうやら過去に大切な人と引き裂かれてしまい、その人のことが気がかりらしい。
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